先に総論・結論
結論:ファイル・データベース・設定・必要なメールを別環境へ定期保存し、保存期間と復元手順を実際に確認します。
バックアップは、ホームページのデータを別の場所へ保存し、削除、故障、不正アクセス、更新失敗などの際に戻すための備えです。サーバー会社がバックアップしていると聞いていても、保存対象、期間、復元方法、費用は契約ごとに異なります。コピーが存在するだけでなく、必要な時点へ戻せることが重要です。
この記事では、ホームページで失うと困るデータを特定し、障害や誤操作から復元できるバックアップ運用を作るための考え方を、確認する順番に沿って説明します。結論だけで足りる方は冒頭を、実際に準備や比較を進める方は該当する章を確認してください。
この記事で分かること
- 保存すべきデータ
- 頻度と世代管理
- 保管場所の分離
- 復元テストと担当
何をバックアップするか
ホームページの仕組みにより必要な対象が違います。
サイトのファイル
HTML、画像、CSS、プログラム、アップロード資料、設定ファイルなど、表示に必要なデータです。
データベース
CMSの記事、固定ページ、ユーザー、設定、フォーム記録などが保存される場合があります。ファイルだけでは復元できません。
外部設定と資料
DNS、証明書、外部サービス設定、テーマや素材の原本、管理アカウント一覧も別途記録します。
メールと問い合わせデータ
サイトと同じドメインでも、保存場所とバックアップ契約は別の場合があります。
メールボックス
サーバー上だけか端末にもあるか、容量、削除同期、退職者アドレスを確認します。
フォーム記録
メール送信だけか管理画面にも保存するかを確認し、個人情報を必要以上に長く残しません。
個人端末への分散を避ける
一人のパソコンだけに問い合わせや設定が残らないよう、会社の権限と保存方針を決めます。
頻度と保存期間
更新頻度と、失ってよい最大期間から逆算します。
更新の多いサイト
予約、注文、毎日の記事などがある場合は、失える時間を短く考え、より頻繁に保存します。
複数世代を残す
最新コピーだけでは、破損や不正な変更も上書きされます。日次、週次、月次など複数時点を検討します。
保持期間を決める
容量だけでなく、問題発見までにかかる時間、個人情報の保存目的、法的要件を確認します。
保管場所を分ける
元データと同じサーバーだけでは、同時に失う可能性があります。
別の障害範囲へ置く
同じアカウント、同じディスク、同じ管理権限だけに依存せず、外部保管を検討します。
アクセス権を絞る
バックアップには個人情報や設定が含まれるため、暗号化、権限、操作記録、退職者削除を行います。
自動化を監視する
自動処理が止まっても気づける通知と、最終成功日時を確認する担当を決めます。
復元テスト
バックアップが成功と表示されても、戻せるとは限りません。
検証環境で戻す
本番を上書きせず、別環境でファイルとデータベースを組み合わせ、ページと管理画面を確認します。
依存関係を確認する
ソフトウェアの版、サーバー設定、ドメイン、外部APIが変わり、古いコピーだけでは動かない場合があります。
所要時間を測る
誰へ連絡し、どの時点へ、何時間で戻せるかを記録し、営業上許容できるかを見ます。
契約で確認すること
サーバー会社、制作会社、自社の責任範囲を言葉ではなく作業で分けます。
自動バックアップの仕様
対象、頻度、世代数、保存場所、利用条件、復元費用を確認します。
復元を依頼できる範囲
障害、誤操作、不正アクセス、契約終了など、どの状況で誰が戻すかを聞きます。
解約時に取得するもの
サイト一式、データベース、DNS、メール、設定資料を受け取れる形式と期限を確認します。
よくある質問
Q. サーバー会社の自動バックアップだけで十分ですか?
仕様と自社の許容損失によります。同一障害や保存期間を確認し、必要なら別のコピーを持ちます。
Q. 毎日バックアップが必要ですか?
更新頻度と失ってよい期間で決めます。更新が少なくても制作変更前には保存します。
Q. 外付けディスクへ置けばよいですか?
一つの媒体だけに依存せず、紛失、故障、暗号化、保管場所を考えます。
Q. 復元すると最近の情報は消えますか?
戻す時点以降の変更は失われる可能性があります。差分の保全と利用者への影響を確認します。
Q. メールも戻りますか?
サイトのバックアップ対象とは限りません。メールサービスの保存と復旧方法を別に確認します。
まとめ
バックアップは容量や回数を誇るものではなく、事業を何時間前の状態へ、誰が、何時間で戻せるかを決める仕組みです。年に一度は復元まで試しましょう。
京滋ホームページへのご相談
「保存すべきデータ」を自社だけで整理しにくい場合は、記事「ホームページのバックアップとは?保存対象と復元時の注意点」を見たとお伝えください。仕組みを難しい言葉のまま進めず、公開と運用に必要な範囲を一緒に確認します。 目的と希望時期を伺い、今必要な作業を切り分けます。公式サイトでは現在の料金と標準内容をご確認いただけます。
参考リンク
※記事「ホームページのバックアップとは?保存対象と復元時の注意点」で参照した操作画面やルールは、公開時から変わっている可能性があります。実施時点の公式案内に従ってください。